2021/12
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MATCHROOM LAUNCH GLOBAL NINEBALL RANKING SYSTEM FOR POOL
イギリスのイベントプロモーター、マッチルームスポーツが「Global nineball ranking system」を発表しました。マッチルームスポーツが2022年に開催予定の8つの9ボールイベントに、ユーロツアー、International 9-ball openなどの国際大会を加えて、年間を通したスケジュールが組まれます。各イベントは「Blue Ribbon」「Major」「Ranking Event」「Non Ranking」の4つのカテゴリーに振り分けられ、スケジュールには11のランキング対象イベントが公開されています。今後、対象試合が増減する可能性もあるそうです。最上位の「Blue Ribbon」には、4月の「9ボール世界選手権」と10月の「USオープン」が入っています。
色々と興味深い発表です。まず発表の冒頭に、「sanctioned by the World Pool Billiard Association」とあるように、WPAやWPAランキングと対立する意図はないようです。(注:1月12日の段階で、WPA側からの発表はありません) 今回のランキングは、対象試合を9ボールに絞ったところに特徴があります。なので、10ボール世界選手権や、同じく10ボール開催のクレムリンカップ、US pro billiard seriesなどはスケジュールに組み込まれていません。また、現時点ではアジアや中東開催の大会は入っていません。
マッチルームスポーツは昨年、「Matchroom Pool World Rankings」を再開しました。2022年に関しては一年を通じてこのランキングから上位32名にシード権が与えられるそうです。日本からは大井直幸(Kokokarada)が7位に入っています。大井は既に再渡米していて、1月12日スタートの「US Pro Billiard Series 第1戦“アリゾナ・オープン”」にエントリーがあります。2022年が大井にとって飛躍の年になりますように。
この発表に合わせて、「Championship league pool」が「Premier league pool」に改称され、フォーマットも変更になったことと、11月にドイツで「Europeanオープン」が開催になることも公開されています。「Premier league pool」は「World Pool Masters」「World Cup of Pool」「モスコーニカップ」と共にランキング対象外です。「Europeanオープン」は「Major」として開催されます。ちなみに、日程が全日本選手権とモロ被りです。
PREMIER LEAGUE POOL TO REPLACE CHAMPIONSHIP LEAGUE POOL: EXPLAINED
「点」から「線」へ。これまでのビリヤード大会は世界選手権やUSオープンなどの「点」が注目されることはあっても、年間を通じての流れはどうしても途切れがちでした。今回こうした形で15のイベントが一本の線を繋ぐことが出来れば、来年以降は更なる発展が望めるかもしれません。これからもマッチルームスポーツのアクションを注視していきたいと思います。出来ることならば、いくつかの大会の現地取材に行ってみたいですね。
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1209-2021-@@@@